桑畑山は眺望抜群。牛馬の遊ぶ標高400mの山頂一帯はお花畑になっていて、5月のカタクリ、6月のツツジ、7〜8月には色とりどりの高山植物、そしてハマナスまで咲くのだ。
雪のある数か月間は、この穏やかな桑畑山も、本格的な冬山に姿を変えてしまう。
YHの隣の神社の階段を登り、お社の左を回って後ろの林道に出る。この林道を右の方に進んで、階段状の石積みのあるところから杉のまだ若い植林の中をまっすぐに急登する。背の高い杉林に入ってから、山道は右に曲がっている。ここを見落として沢伝いにまっすぐ登らないように注意しよう。あとは、つづら折だが一本道だ。勾配もかえって緩くなる。
約20分で裏山の肩に着く。ここはYHの真上である。裏山はここから右の方の斜面をかけ登って1分ほどの頂上。夏はお花畑になる。 日の出は最高! 日没もいいけれど、夕食に遅れるから日の短くなる秋でないと無理である。
桑畑山へは裏山の肩まで戻ってから、バラ線をくぐって、あとは一番高い所をめざして登ればいい。広々としたピークを越え、バラ線をくぐり、そのあとしばらくは林の中の石ころ道を行く。裏山からは、全体に道はなだらかである。林が切れたところで道から離れ左手のピークを目指す。視界はみるみる広がっていき、頂上には思わず息をのむ眺めが待っている。
*これらのバラ線は牛馬が危険な場所に迷い込まないように防いでいるものなので、くれぐれも壊さないようにしていただきたい。<コースタイム>
YH →20分の急な登り→ 裏山 →40分→ 桑畑山頂
これは、灯台入口から登る、知られざるコース。すべて草原の道なので、夏は少々暑いが眺めは最高。ヤブも少なく、なだらかで歩きやすい。灯台を見てから桑畑山に挑戦してみてはいかが?
さて、灯台入口からバス道を田名部側に少し行くと、左手に道が分かれ、門が見える。この門をくぐり抜け、セメント工場の裏手あたりまで道なりに行くと、沢に出る少し手前で左側の斜面に小さな踏み跡がある。これは馬の道なのだ。
この道に入って、しばらく芝生の斜面を登ると、右手の沢と合流する。沢を登りつめたあたりで右に行けば桑畑山方面なのだが、ここは左側のピークに寄り道しよう。ほんの2分ほどで、巨岩が横たわる頂上に着く。これが、遠くから見たときにペガサスのたてがみのように見える岩だ。
再び斜面をかけ下り、今度は桑畑山をめざす。これからしばらくは、西側(津軽海峡側)の斜面を巻くようにして登っていこう。バラ線のある尾根上はヤブもあり、かえって時間がかかる。20分も登れば広い草原に出る。裏山の下にあたるところだ。心持ち左よりに道をとり、尾根上に出ると、そこは裏山の肩である。あとは1と同じように、尾根道を40分で頂上に着く。
<コースタイム>
灯台入口 →10分→ 門 →5分→ 登山口(工場の裏側) →10分→ 芝生の尾根(ペガサスのたてがみ往復) →20分→ 広い草原 →10分→ 裏山の肩 →40分→ 桑畑山頂
このコースは近年の地形の変化のため、このガイド屈指の難コースになってしまった。ルートがわかりにくい上、落石などの危険があるので、十分注意して行動してほしい。ヤブが生い茂るので夏から秋にかけてはおすすめできない。また、天候が思わしくないときはこのコースをとらないでほしい。
しっかりした足ごしらえと軍手は必須である。
前項2の「北壁」のところを見てもらいたい。松林の中の山道にはいるところまでは同じ道を歩く。この松林の中、断崖の上に出る少し前あたりで、右の方のヤブの中に入っていく。もともと道はないので、できるだけヤブの少なそうなところを狙って歩こう。
しばらく行くと、かなり深い涸れ沢に出る。かつてはこの沢ぞいにかすかな踏みあとがあったのだが、今ではすっかり流されてしまった。いっそ沢の底を歩いた方がわかりやすい。ここからはかなり急な登りで、足元が崩れやすい。高さにして100mほどの登りを何分で抜けられるかその人次第だ。
やがて左右からの沢の合流点に着く。ここは左手の沢筋をたどろう。しばらく登って左手に木がなくなったら、登りやすそうな場所を選んで左の草原の上に出てしまおう。
まだ傾斜はきついが沢筋から離れるようにコースをとれば、まもなく北壁の真上に出る。灯台の好展望台であり、下をのぞきこめば、200mも下方にあの奇岩群が見える。高所恐怖症でなくとも体が縮む。以前、ここから下に牛が落ちたこともある。
芝生の平らな道を10分ほどで、桑畑山の南の肩。ここから砂利道をうねうねと辿って30分もあれば桑畑山頂。
<コースタイム>このルートは今までめったに歩かれることがなかったが、1994年5月、村上宏氏と間瀬田俊朗氏によりはっきりしたルートが発見された。尻労への足さえ確保できれば、今後流行しそうなルートである。なお、国土地理院の地形図に記入されている尻労へ通じる細い道は北壁ルートに近いが、実際には道がなく、誤りである。
尻労の部落のはずれから、北壁の方へ向かう道が伸びている。この道をしばらく行くと、鉄のゲートを過ぎたあたりの左手に貯水池がある。この貯水池のふちにそって踏み跡があり、それをたどって杉林の中に入っていく。やがて、小さな神社に行き当たるが、踏み跡はさらに奥に続いていく。杉の植林の一番奥まったあたりで、右側の斜面に踏み跡を探そう。ジクザクの細い道をぐんぐん登っていくとやがて広い砂利道に飛び出す。この道を左のほうへたどっていくと、桑畑山の東の山頂へ向かう林道になる。あとは、3と同じように山頂へ草原の中の30分ほどのゆるやかな登りである。
この逆コースがもともと村上氏らがたどったものである。逆コースのほうを利用することの方が多いと思われるので、ここで詳しく説明しよう。
まず、頂上から東の頭に向かう砂利道を歩く。やがて道は二つに分岐するので、右の道をとる。この道は大きく右のほうへ曲がり、砂丘を足元に見るあたりで雑木林の中に入る。左へ分岐する道を二つ見送ると、砂利道は行き止まりになる。そこで、踏み跡をさがして少しジクザクに下っていくと、木の間から尻労の小学校や集落が見え隠れする。しばらく緩い下りを斜面を巻くように歩いていくと、再びジクザクの急坂になる。このあたりは雨上がりなど滑りやすいので注意が必要である。
しばらく行って坂を下りきると、杉の植林に行き着く。左手に続く踏み跡をたどって行くと、やがて小さな神社につき、ここからははっきりした道になる。やがて貯水池の横を通って、砂利道に出る。これを右に行けば、やがて尻労のバス停である。
なお、尻労へはバスで袰部口(ほろべぐち)まで戻り、そこで尻労行きのバスに乗り換えるが、尻労行きは1日3本ほどしかない。同様に尻労から尻屋に戻るにも、袰部口でバスを乗り換えなければならない。
<コースタイム>